Sae Lee ~From Paris~

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キャプチャ23日のコンサート、おかげさまで無事に終えることができました。前半はスカルラッティよりピアソラまで、鍵盤楽器のために書かれた作品を中心に、後半は、水や蝶など自然界を音にした作品、イメージや絵画よりインスピレーションを受けて作られた作品を演奏しました。聞きに来てくださった方々にもあまり演奏機会のない、ピアソラの初期のピアノ作品、アムランのエチュード、マスネの小品もドビュッシーやラヴェルの作品と同様に楽しんでいただけたようです。7月20日には前半は同じプログラム、後半はドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」、デュカ「牧神のはかなき嘆き」、セヴラック「水の精と不謹慎な牧神」、ラヴェルの「夜のガスパール」を演奏予定のコンサートが、大阪大学会館にて開催予定ですのでまた詳細は追ってお知らせさせていただきます。

さて、今度は4月12日にスロヴェニアで行われる室内楽のコンサートに出演します。

■日時 2014年4月12日(土)20:00開演
■場所 Galerija Lojzeta Spacala, Grad Štanjel SLOVENIA

《プログラム》
Henri Dutilleux: Sonatine pour flûte
デュティーユ: フルートソナチネ
Joseph Horovitz: Sonatina for clarinet & piano
ホロヴィッツ: クラリネットソナチネ
Takashi Yoshimatsu: Fuzzy Bird Sonata
吉松隆: ファジーバードソナタ
George Gershwin: Rhapsody in Blue
ガーシュウィン: ラプソディーインブルー(トランペットとのデュオ)

トランペット奏者のMarco Pierobon氏、フルート奏者のAlja Velkaverh氏、クラリネット奏者のHubert Salmhofe氏、そしてサクソフォン奏者のMiha Rogina氏との共演です。フルート、クラリネット、サクソフォンとの共演は何度もありますが、トランペットとの共演は初めて。サクソフォンとのデュオでも良く演奏しているガーシュウィンのラプソディーインブルー、そして日本にもゴマラン・ブラス・クインテットのメンバーとして来日されているマルコ・ピエロボン氏との共演!いまからとっても楽しみです!
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3月23日にパリのSaint-Philippe-du-Roule教会でリサイタルを開催します。

■日時 2014年3月23日(日)16:00開演
■場所 Église Saint-Philippe-du-Roule, chapelle Baltard
    9 rue de Courcelles 75008 Paris
メトロ9番線 Saint-Philippe-du-Roule駅

《プログラム》
D. SCARLATTI: Sonates K. 159 / L.104 ; K.213 / L.108 ; K. 141 / L.422
スカルラッティ: ソナタ K. 159 / L.104 ; K.213 / L.108 ; K. 141 / L.422
M. A. HAMELIN: 12 Etudes in Minor keys n°6 « Omaggio a Scarlatti »
アムラン:短調による12の練習曲より 第6番 スカルラッティを讃えて
C. DEBUSSY: Pour le piano Prélude ; Sarabande ; Toccata
ドビュッシー:ピアノのために
A. PIAZZOLA: Suite para piano, Op. 2 Preludio; Siciliana; Toccata
ピアソラ:ピアノのための組曲
M. RAVEL: Jeux d’eau
ラヴェル:水の戯れ
J. MASSENET: Papillons noirs, Paillons blancs
マスネ:黒い蝶、白い蝶
C. DEBUSSY: Masques, Cahiers d’esquisses, L’Ile joyeuse
ドビュッシー:仮面、スケッチブックから、喜びの島

昨年の10月にはじめてSaint-Philippe-du-Roule教会で演奏させていただいたのですが、コンサートを企画している方がとても気に入ってくださり、また3月にもという事で演奏させていただくことになりました。

このコンサートシリーズは、もともとはエコールノルマル音楽院で長年にわたって室内楽を教えられていたピアニストのMarie-Pierre SOMAがはじめられたのですが、2013年の5月にシリーズ1回目のコンサートを終えられた後、残念なことに6月11日にお亡くなりになりました。私はSoma先生とは面識がないのですが、7月に現在Soma先生の遺志を受け継いでコンサートシリーズを続けられておられる旦那様から電話をいただき、4月のコンサートで私の演奏を聞かれたSoma先生が彼女の残した手帳にコンサートシリーズに私にぜひ出演してほしい旨を書き残されておられ、それを見た旦那様からせひ10月にリサイタルをお願いしますとの依頼を受けたのが始まりでした。

10月のコンサートでは、SOMA先生が私の演奏を4月に聴いて大変気に入ってくださっていたという、シューベルトのソナタ19番とショパンの作品を演奏させていただき、演奏後に嬉しいことに、旦那様から私の妻は間違っていなかった!ぜひ来年のシリーズでも演奏してほしいとおっしゃって下さり、今回また出演させていただく運びとなりました。

無料のコンサートですので、パリ在住の方、パリにそのころ滞在されるという方、ご多忙中大変恐縮ですが、お誘い合わせの上お越し頂ければ幸いです。
モーツァルトの最後のオペラ「魔笛」に行ってきました。カーセン演出、バーデン=バーデンとのコープロダクションで来シーズンも上演される予定です。このオペラは、モーツァルトがメンバーでもあったフリーメイソンのさまざまなシンボルや教義に基づく歌詞や設定が用いられていることも特徴で、序曲の最初や中間部ではフリーメイソンの重要な儀式とされる3回のノックを模倣する「3つの和音」が何度も現われたり、夜の女王の3人の侍女、タミーノとパパゲーノのお供の3人の童子、など各所に「3」を象徴的に使われています。モーツァルトは若くして急死したため、現在では否定されていますが、フリーメイソンの教義を漏らしたため暗殺されたという説もあったほど。

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演出面でも、「3」を象徴的に使っていました。左写真の穴のように見える部分はオーケストラピットです。宝塚歌劇のような舞台ですね。右写真の一番奥にあるスクリーンを含めて、舞台を4つに区切る4枚のスクリーンが。一番手前のスクリーンはちょうど人が立っている真後ろに、幕の少し後ろ部分に下りる状態になります。「魔笛」は登場人物の出入りが多く、特に2幕は舞台転換の頻度がかなり高いので、各スクリーンを降ろしてスクリーンの前で舞台が進行している間に、スクリーン裏で舞台変換を行うという手法でした。場面によって土壌かと思えば、また芝生にの繰り返し。舞台裏はさぞてんてこ舞いだったはず。その間スクリーンには森の風景が映し出され、オペラ全体を通して森の四季が映し出されました。

1幕は奥から三つの芝生部分の右側に地獄へ通じる穴があり梯子がかかってるのが見えました。この芝生部分が夜の庭園という設定。2幕はその長い梯子が天井から床まで3本あって、土壌に。1幕の舞台の下の世界、試練を受ける場所として描かれていました。その後、一番後ろの部分はスクリーンで隠され、真ん中は芝生(夜の庭園)+穴。手前が長い梯子に土壌と上下を後前にし、例えば奴隷頭モノスタトスが舞台手前の梯子を上って夜の庭園に上がってこようとする所、夜の女王がバケツを手にして芝生の穴に水をかけると、手前の梯子部分から奴隷頭モノスタトスめがけて水が降ってきます。

CIMG4085.jpg「魔笛」の登場人物で主役以上にキャラが立っているのが夜の女王とパパゲーノ。今回の注目はパリ・オペラ座デビューの夜の女王、サビーヌ・ドヴィエイル(Sabine Devieilhe)。オペラからの引退宣言をしたナタリー・デセイの後継者と若干28歳ながら注目の歌手です。リハーサル風景などArteで放映された映像


オペラからの引退宣言をしたナタリー・デセイの夜の女王


サビーヌ・ドヴィエイルの夜の女王
3日日間のパリ市内公共交通機無料の成果は残念ながら上がらず、対策「第2弾」に踏み切ったようです。

以下在フランス日本大使館からのお知らせメール。

『17日(月)午前5時30分より一部車両を除く自家用車及び二輪車等の交通規制を実施する旨発表しました。

対象地域はパリ市およびオード・セーヌ県、セーヌ・サンドニ県、バル・ド・マルヌ県で、奇数日は奇数のナンバープレート車両に限り、偶数日は偶数のナンバープレート車両に限り通行できるとのことです。

明日17日(月)は、奇数日ですので奇数ナンバー車に限り通行できることになりますのでご注意ください。

なお、詳細はパリ警視庁ホーム・ページ 
 
及びパリ警視庁電話案内(0811000675)にてご確認ください。』

自動車業界からは「ばかげた措置で、到底受け入れがたい」と批判が相次いでいるそうですが、結果やいかに??
フランスではこの1週間ほど、風が弱く大気汚染が解消されにくくなり、特にパリ周辺では汚染物質の指標がPM10を越え、13日には北京と並び世界最悪の汚染レベルに達したそうです。ここ最近朝起床すると、のどがイガイガするので風邪かな~と思って葛根湯を飲んだりしていたのですが、イガイガの原因は大気汚染だったのですね。

フランスのニュース
日本のニュース

自家用車の使用自粛を促して車の排ガスを抑制するために、3月14日朝から16日夜まで公共の交通機関、パリと近郊のメトロやバスの乗車を無料になります。他にもパリ市はヴェリブ(パリの自転車貸出システム)やオートリブ(セルフ式レンタル電気自動車)の無料貸し出しを発表したり、パリ警察は高速道路は110キロ、ペリフェリック(都市高速道路)は60キロと車の速度規制を発表したりと色々と対策が出されているようです。
3月のコンサートでは「水の戯れ」、7月の日本のコンサートでは「夜のガスパール」とラヴェルの作品を演奏します。そういえば、ラヴェルの作品を初めて演奏したのは高校生の時。私の母校の帝塚山学院高等学校には音楽科はないのですが、音楽コースがあり、週何回かの選択授業では、ソルフェージュや音楽史、合唱、アンサンブルの授業などがありました。アンサンブルの授業は4手や8手、2台ピアノなどに取り組み、ラヴェルの「マ・メール・ロワ」やプーランクの4手のための「ソナタ」など勉強したのが良い思い出となっています。

ピアノソロ作品も素敵ですが、オペラ「子供と魔法」、バレエ音楽「ダフニスとクロエ」、歌曲「ドゥルシネア姫に心を寄せるドン・キホーテ」、「ピアノトリオ」など、とても素敵な作品がたくさんあります。

CIMG2331.jpg現在はモーリス・ラヴェル博物館となっているラヴェルが1921年(46歳)から亡くなる1937年まで住んでいた家がパリから車で約1時間のモンフォール・ラモリー(Montfort-l'Amaury)にあるので、昨年ですが行ってきました。ラヴェルが収集していた家具、装飾品、置物や食器などの室内の装飾や調度品と共にラヴェルが暮らしていた当時のままの様子を見学することができます。写真部分で見えてるのは2階部分。家の左側は1階分低くなっており庭が広がっています。この丘の中腹に建つ家の2階部分から見える眺めがラヴェルがこの家を購入する決め手となったそうです。

ラヴェルの弟子で、作曲家指揮者であったマニュエル・ロザンタールは「ラヴェル‐その素顔と音楽論」で『ラヴェルの家というのは、建物それ自体はたいしておもしろいものではない。特定の様式にのっとっているわけではなく、お粗末このうえない素材で作られていて、いかに不便かは一目瞭然だった。部屋は極めて小さく、廊下は狭いうえ、まるで船のような階段だったからだ。ラヴェルは自分の気に入るよう、だんだん手直ししていった。』とありますが、完成したものはラヴェルがどれだけのこだわりを持って家を手直ししたのかを随所に感じさせられる、お洒落で素敵な家でした。

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左の写真は、一番奥のサロンです。左下のじゅうたんは見学のために敷かれたもので、黒と白を基調にしたとってもおしゃれなサロンでした。カーペット、壁紙そしてすべての調度品はもちろんラヴェルが選んだもの。絵を掛ける位置や、棚の中や上の調度品の配置など、彼の作品を思わせるような細かいこだわりが感じられます。右の写真は、横長の家を突っ切っている廊下。壁紙はラヴェルのデザインによるもの。

CIMG2362.jpg中国や日本からの置物や人形、おもちゃ、からくり箱、絵画などを集めて作った東洋風サロン。ラヴェルの友人でヴァイオリンソナタを献呈されたヴァイオリニストのモランジュによると、『巣窟と呼んだほうがいいような応接間には、日本の骨董品ばかりがやたらと置いてあった。ところがかれはいたずらを企んでいるから、ことは複雑だ。というのは、全部が全部わざとにせ物を置いてあったのだ。デパートで買った花瓶、糸ガラスの造花、バザーで売っていた東洋調の茶碗といった具合だ。そして丁重な客が感心して見とれようものなら、ラヴェルはどんなに面白がったことか!「ところがね、これ、にせ物なんですよ!」とかれは子どものように得意顔で叫ぶ。』とあります。ラヴェルの子供のような側面が垣間見れますね。案内してくれた方が実際にからくり箱やからくり人形を動かしてくださったのですが、きっとラヴェルもお客様方にからくり人形が動く様子を見せて、驚く様子を喜んで得意げに見ていたのだなと思うと感慨深いものがありました。

CIMG2350.jpgラヴェルのエラールのピアノ。ソステヌートペダルはついておらず、「水の戯れ」に多用されているソフトペダルは現在のピアノのように全く違う音色になるものではなく、もう少し陰影が深く暗くなるような音色へと変化したように思います。現在どこまでラヴェルの指示通りソフトペダルを使用するか悩み中なのですが、現代のピアノでソフトペダルを多用するとどうしても音色が変わり過ぎてしまうので、極力、指で音色を変えれるようにと思っています。ピアノの上に置いてある、置物やランプも当時のままだそうです。ピアノの右下にある鍵盤は旅行の時などに持って行ったそうです。


ラヴェルの弟子、ペルルミュテールが1964年にクープランの墓のトッカータをラヴェルの家のピアノで演奏してる映像。

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寝室。ベットは小柄なラヴェルに合わせたもの。家じゅうの椅子などの家具もラヴェルに合わせて作られたそうです。右側の写真の壁に書かれた柱もラヴェルの手によるもの。この柱を見るとデュラン版の「クープランの墓」の見開きに付いている絵がラヴェルの手によるものだとすぐにわかりますね。昔は1階部分にある寝室へ行くのに、一度外へ出なければいけなかったそうなのですが、あまりにも面倒なため、とっても小さな階段を後で家の中に作ったそうです。

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左の写真はあいにくの天気ですが、ラヴェルが家を購入することを決めた2階からの眺め。右は庭から家を撮ったもの。

ラヴェルの家を見学するには、モンフォール・ラモリー観光案内所へ予約を電話でしなければいけません。英語でも大丈夫だと思います。

電話番号 01 34 86 87 96 
日本からかける場合は、010 33 1 34 86 87 96
もしくは +33 1 34 86 87 96

個人で予約できるのは、現在土曜日と日曜日の10h, 11h, 14h30, 15h30 et 16h30のみ。各見学6人までですが、私が行ったときは友人と2人のみの見学でした。時間になると見学を案内してくれるマダムがカギを持って来てくれますので、それまで家の前で待つこととなります。10人以上のグループであれば、火曜から金曜も受け付けているようです。入場料は大人が8ユーと、12歳から18歳が4ユーロ12歳以下が無料となっています。

パリからの行き方ですが、私は車で行ったので約1時間ほどでした。電車で行く場合はパリ、モンパルナス(Montparnasse)駅より電車で約40分、モンフォール・ラモリー・メレ(Montfort l'Amaury-Méré)駅下車。タクシーはほとんどなく、平日は駅よりバスが出ているそうですが、土日なので駅より徒歩で行くとして約40分。道は1本道なので迷うことはないようです。
毎月第一日曜日は パリの国立美術館は無料となるのですが、ルーヴル美術館は2014年よりハイシーズン(4~9月)は入館無料を廃止することを決めました。1996年より始まったこの制度は、フランス国民に文化・芸術に親しんでもらおうと始まったそうですが、近年は団体ツアーを主催する旅行会社が経費を浮かすために第1日曜日をめがけて観光バスで来館するようになり、平日2万人の来館者が無料観覧日には3万~3万8000人、入口で3時間も並ぶことから、スムーズに見学ができないこと、警備などに支障をきたすことから廃止することとなったようです。

ルーヴル美術館の観覧料ですが

ルーヴル美術館 常設展 + ウジェーヌ・ドラクロワ美術館のチケット 12ユーロ
ルーヴル美術館 ナポレオン・ホールでの企画展のみのチケット 13ユーロ
ルーヴル美術館 ウジェーヌ・ドラクロワ美術館 常設展と全ての企画展 16ユーロ

18才未満の方、
EU圏とノルウェー、アイスランド、リヒテンシュタイン公国に居住する18才から25才までのすべての国籍の青少年
は無料となります。

そして、毎週金曜日の18時から21時45分までの夜間開館 26才未満の方は、18時以降の入館が無料となっています。

CIMG4054.jpgあと、ルーヴル美術館友の会(Ami du Louvre)というのがあり、30歳未満の方だと35ユーロで年間パスを作ることができます。この年間パスがなかなか優れもので、ルーヴル美術館・ウジェーヌ・ドラクロワ美術館の常設展と全ての企画展に無制限で入れるうえに、カード保有者専用の入り口(チケット、パリ・ミュージアム・パスを持っている方と一緒)を使うことができ、ナポレオン・ホールでの企画展の最初の15日間であればもう1人一緒に無料で入場することができます。その他、オーディトリウムで行われる企画展についてのコンファレンスや、映画上映なども無料で参加できます。

またルーヴル美術館に任天堂のニンテンドー3DSガイドが導入されたときは、約3か月の間友の会のカードを提示すれば無料で借りることができたり、グランパレの企画展のガイドツアーに参加させてもらえたりと、時期によって色々な特典を受けることができます。
ここ数年、iPhone、スマートフォンが世に出だしてから、メトロ内でのひったくりが多発しており、パリ市内の各主要駅でフランス語、英語に加えて日本語でも「スリにはお気を付け下さい」というアナウンスが流れています。特に注意すべきは、開閉するドアのすぐにそばの椅子に座った時です。iPhone、スマートフォンに夢中になっているターゲットを見つけて、ドアが閉まる直前に外からひったくるという手口が多発しています。

最近は、混んでいる電車内でカバンを切りつけて中身をとりだそうという手口もあるようです。

あとは、空港からパリに行くためのRER(郊外線)B線。空港から北駅に直通の電車であれば問題ないのですが、各駅に泊まる電車に乗る場合は注意が必要です。私自身も一度、開閉するドアのすぐにそばの椅子に座っていたアメリカ人の旅行者のハンドバックが宙を舞ってひったくられる瞬間を目撃したことがあります。狙いは一番後ろの車両。まず、二人組の男性(その時は黒人でした)が一番後ろのドアから乗車してきました。時間は23時頃。まるで獲物を見つけるかのような目つきで、車内を物色しその車両の前のドアから降りていきました。その様子に、思わず自分のカバンをぐっと抱きかかえたのを覚えています。その後、ドアが閉まるベルが鳴ってもなかなか電車が出発しません。どうしたのだろうと、辺りの様子を伺った瞬間、誰かが「危ない!」と叫び、同時に一番後ろのドアの横に座っていた女性の膝の上からカバンが弧を描いて外に。その瞬間ドアが閉まり、電車は発車。二人組は電車の後ろから、線路をまたいであっという間に暗闇へ。一人の男性がドアが閉まるベルが鳴ってもドアを手で押さえ開けておき、もう一人がカバンをひったくり、カバンを手に入れた瞬間ドアを抑えていた手を放す。そうするとドアは自然と閉まり、電車は出発するという手口です。

空港からパリに向かうタクシーで、渋滞で止まっているタクシーの窓をバイクに乗った人に割られてカバンをひったくられたという友人もいます。

もちろん不可抗力の部分もあるかとは思いますが、気を付けるだけでかなりの危険は回避できると思います。実際私は約10年パリに住んでいますが、一度も危ない目にあった事はありません。私の友人がパリに来たときは、せっかくの楽しいパリ滞在を台無しにしないためにも、たくさんのブランド物の買い物袋を持っってのメトロ乗車は避け、ガイドブックを広げてキョロキョロしたり、カメラを首からぶら下げていかにも観光客という様子は極力見せないように、人通りの少ない車道のそばを歩くときは壁沿いをそしてカバンはかならず壁側になど、口が酸っぱくなるほど注意を促します。


皆さんも、パリに滞在する際には、十分ご注意ください!
パリオペラ座の来シーズンについて正式な発表が行われました。バンジャマン・ミルピエ芸術監督(ナタリー・ポートマンの旦那様)の最初のシーズンですが、1年目という事でプログラミングを行ったのは、現在芸術監督のブリジット・ルフェーブル。バレエのラインアップは、今シーズンの現代作品を中心としたプログラムと打って変わって、「くるみ割り人形」「白鳥の湖」「パキータ」「マノン」「リーズの結婚」など古典、準古典的な作品が並んでいます。

その中でも私のお勧めは2年前に上演された「La Source(泉)」という作品。1幕と3幕2場はドリーブが、2幕と3幕1場はミンクスが作曲を担当し、1866年にパリオペラ座にて初演されました。その後、1876年にミラノ、1878年にウィーンなどでそれぞれのバージョンで上演され、1969年のバランシン版が一番近年に振付けられました。残念なことに1873年10月に起きた火災によって初演時のプロダクションに関係する資料等のそのほとんどが焼失してしまい、1876年に来仏したペルシャ皇帝を歓迎するガルニエ宮の杮落とし公演を最後にオペラ座のレパートリーから消え、長らくパリでは上演される機会がなかったのですが、元エトワールのジャン=ギヨーム・バールが新しく振付し、3年の準備期間を得て2011年に初演されました。


作品について。


エルフ役、マチアス・エイマンのソロ。

衣装を担当したのは、クリスチャン・ラクロワ。水の精、エルフ、コーカサスたち、後宮の女性たちなどの全く違うキャラクターを、個性的ながらも統一感を感じさせ、繊細で素晴らしい衣装でした。衣装に縫い付けられているクリスタルはすべてスワロフスキーのもの。水の精に用いられた生地は、石川県の天池合繊さんの世界一軽く薄い衣料用織物“天女の羽衣”です。


衣装に焦点を当てた映像です。

エリック・リュフの舞台セットですが、飾り房の付いたロープとワインレッドの舞台幕を組み合わせたものながら、第1幕ではロープに動きを加えて生を感じさせる森の情景、2幕ではロープを動かさず、ハーレムから出ることができない女性たちの住む後宮の様子を表現していました。初演時は照明が暗いやセットがシンプルすぎるといった意見もあったようですが、私個人的にはごてごて飾り立てたものよりも、衣装や振付にマッチしたように思います。

今年の12月に再演されますので、もし冬休みの休暇でパリに来られる予定のある方にはぜひ同時期に上演されている、「くるみ割り人形」、「ラ・ボエーム」と合わせてお勧めです!
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