Sae Lee ~From Paris~

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CIMG3761 (1024x768)2月はオペラ三昧。今日は、プッチーニの「蝶々夫人」を見にオペラ・バスティーユへ。ロバート・ウィルソン演出のプロダクション。彼の演出は以前ドビュッシーのオペラ「ペレアスとメリザンド」でも見たのですが、シンプルな衣装、白塗りの顔、後ろの照明の色で情景を描写する手法、能を意識した動き、観音さまのような手の形での表現、スローモーションや、ストップモーションで「形」を見せる演出などほぼ同じようなコンセプトでした。

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左の写真が1幕、右の写真が2幕のセット。細長い部分が廊下、長方形が部屋、そのほかの部分が庭でウネウネの部分が庭の小道の設定です。同じ舞台設定ながら、セットを約180度回転させることによって、1幕のピンカートンと結婚し幸せな状況から、2,3幕のアメリカに帰ってしまったピンカートンの帰りを信じ待つ蝶々夫人の不安や不信感を表現していたのだと思います。
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左が蝶々夫人、右がピンカートンがアメリカに帰国して迎えた妻。

蝶々夫人は言わずと知れた、日本が舞台のオペラ。ウィルソンの演出は歌詞、音楽以外で日本とアメリカを意識させるものはほぼ取っ払っていました。例えば、蝶々夫人の子供が星条旗を振るというシーンが台本に明記されているのですが、ウィルソンはこれを割愛。衣装の違いや、動きの違いによって登場人物が日本人なのかアメリカ人なのかはすぐにわかります。小道具は持ち運びできる一人用の椅子一つのみで、後はほぼパントマイムで行われました。私たち日本人にとっては違和感の覚える演出も多々ある中、ウィルソンの演出はオリエンタルな香りはするものの、異国情緒を特化せず、西洋人がイメージする日本という枠から外れて、物語を普遍化しており、西洋人の目を通してみた日本に感じる違和感をまったく感じさせませんでした。












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